蒸気な日常

PCゲーム(Steam)を中心に、映画、小説などの感想もつらつらと。

【Steam】キュートでシンプル、80~90年代アーケードをリスペクトしたアクションゲーム

久々のエントリ、今回はSteamのアクションゲームについてです。もうすぐSteamオータムセールもあるので、その参考になればうれしいです。

最近はレトロゲームの復刻が盛んで、80~90年代頃の名作が次々と移植やリメイクされています。その頃10代~20代前半ぐらいだった40~50代は日本の人口的にも多いですし、その世代が懐かしく感じるゲームは注目も集めやすいタイミングなのかもしれません。

そんな中、過去の名作の移植やリメイクではなく、あえて新作で当時のゲームのフォーマットをなぞり、良作を作り出している方々もいます。今回はそんな80~90年代リスペクトのアクションゲームを紹介してみます。

あまり注目されていないものが多いものの、このまま埋もれさせてしまうのはもったいない、という思いで今年や最近の発売に限らずに書いていきます。

 

DonutDoDo 

store.steampowered.com

最初はこれ。ドンキーコング、ポパイ、パックマンあたりをリスペクトした固定画面アクション。画面内のドーナツをすべて集め、最後に画面上や中央にある巨大ドーナツをゲットすれば面クリア。1周5面で、2周エンド。操作は上下左右の移動とジャンプだけ。イージー+ミディアムとミディアム+ハードの難易度があり、5つの面それぞれで趣向が凝らされています。



Good!

  • 単純明快なルール(ドーナツを集める)
  • シンプルな操作性、はしごに飛びついたり昇り降りの速さは今風のアレンジも
  • 各面ごとに工夫されたギミック 
  • とっつきやすく分かりやすいドット絵
  • 1周5面で2周エンドというコンパクトさ 
  • 印象的で素晴らしいBGM (サントラはBandcampにて発売中)

 

良いところばかりであまり大きな欠点が見つからないんですが、各面のギミックを理解し攻略するには慣れが必要なので、何度も繰り返しプレイすることに折れてしまう人はいるかもしれません。

とにかく完成度の高い本作、オプションでの画面サイズ設定やCRT風のエフェクトのオン/オフ等、細部までゲームを作り慣れている印象があり、アップデートもこまめに行われています。やり込んでいくとスコアアタックやタイムアタックに挑戦したくなってくるあたりも面白いところ。興味を持った方、懐かしさを感じた方はぜひぜひプレイしていただきたいです。

 

Annalynn 

store.steampowered.com

地下を探検するAnnaLynnを操作してヘビと追いかけっこをしつつ、コインを回収して面クリアを目指す。これもいわゆるドットイートタイプの面クリア型でDonut Dodoと似たところがありますが、こちらはパワーエサでの逆転や、画面が2,3画面分スクロールしたりします。難易度も少し難しめ、全ステージ数も多めで攻略のしがいがあります。

 

Good!

  • シンプルかつキュートな見た目(アナリンがかわいい)
  • 理解しやすいおなじみのルール
  • 変化に富んだ面構成

 

何面かクリアするごとにパックマンのような幕間のデモが入ったりして、こちらも過去の名作をなぞってうまくまとめられた作品。敵キャラの追尾能力が高く、先回りされることに最初は面食らうかも。油断するとすぐ逃げ場がなくなりますが、敵の行動を読んで立ち回れると楽しくなってきます。コンティニューもできるため、クリアだけならある程度ゴリ押しでもできます。洞窟探検をしている雰囲気がとても良く出ています。

 

Whip! Whip! 

store.steampowered.com

こちらは一気に画面が華やかになって、時代もスーパーファミコンぐらいまで進んだ印象。80年代後半~90年代のバブルボブル以降に代表されるタイトー系の固定画面アクションを彷彿とさせる作品。日本の開発なのでストーリーは日本語で表示されます。全100面、途中でボスとの対決あり、2人同時プレイ可と、かなりその頃のタイトルを意識した作品という印象です。音楽も元ZUNTATAのCOSIOさんが担当されており、かわいらしい見た目にマッチした良曲が揃っています。

 

Good!

  • 分かりやすい操作性
  • まとめて敵を倒す爽快感 
  • かわいらしいキャラクター、アイテム
  • ストーリーを補完するデモ(日本語対応)
  • 100面の長丁場ながら変化のあるステージ構成

 

「E」「X」「P」「A」「N」「D」の6文字を集めると1upするという、リスペクト元のゲームを知っているとより楽しめるような各種演出があり、アーケードの固定画面アクションが好きな方にはかなり響くと思います。

 

Ookibloks 

store.steampowered.com

2015年と、発売から時間の経ってしまった作品ですが、個人的にお気に入りなのでこの機会に紹介。サル(ウーキー)を操作して画面内のすべてのバナナをゲットするという、ドットイート系アクションの亜流で、常に跳んで移動するため、壁にぶつかるまで曲がれないというのがポイント。大きなワールドマップがあり、ジャングル、火山、氷河など特徴ある各ステージをクリアしていくと、最後にボス戦があるというこちらもタイトー作品リスペクト。

 

Good!

  • 動物たちのかわいらしいキャラクター 
  • 各ラウンドの地形に合わせて用意されたギミック 
  • 統一された雰囲気、ワールドマップ
  • アクセントとなるボス戦 

 

主人公の動きに制限があるので、今回取り上げている中では最もパズルっぽい要素があります。とはいえ進行状況は保存されコンティニューもできるので、じっくりプレイすれば最後までたどり着ける難易度で、豊富なステージも楽しめる作品だと思います。

 

おわりに

シンプルに遊べるアクションゲーム、4本紹介してみました。海外インディの作品が多いものの、オプション項目等細部まで作り込まれていて完成度の高い作品を選んだつもりです。それとともに、作り手側のゲームへの愛情、過去の名作へのリスペクトも感じられます。たまにはこういったゲームを「やられたー、もう1回!」とプレイしてみるのも良いんじゃないでしょうか。