蒸気な日常

PCゲーム(Steam)を中心に、映画、小説などの感想もつらつらと。

【Steam】キュートでシンプル、80~90年代アーケードをリスペクトしたアクションゲーム

久々のエントリ、今回はSteamのアクションゲームについてです。もうすぐSteamオータムセールもあるので、その参考になればうれしいです。

最近はレトロゲームの復刻が盛んで、80~90年代頃の名作が次々と移植やリメイクされています。その頃10代~20代前半ぐらいだった40~50代は日本の人口的にも多いですし、その世代が懐かしく感じるゲームは注目も集めやすいタイミングなのかもしれません。

そんな中、過去の名作の移植やリメイクではなく、あえて新作で当時のゲームのフォーマットをなぞり、良作を作り出している方々もいます。今回はそんな80~90年代リスペクトのアクションゲームを紹介してみます。

あまり注目されていないものが多いものの、このまま埋もれさせてしまうのはもったいない、という思いで今年や最近の発売に限らずに書いていきます。

 

DonutDoDo 

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最初はこれ。ドンキーコング、ポパイ、パックマンあたりをリスペクトした固定画面アクション。画面内のドーナツをすべて集め、最後に画面上や中央にある巨大ドーナツをゲットすれば面クリア。1周5面で、2周エンド。操作は上下左右の移動とジャンプだけ。イージー+ミディアムとミディアム+ハードの難易度があり、5つの面それぞれで趣向が凝らされています。



Good!

  • 単純明快なルール(ドーナツを集める)
  • シンプルな操作性、はしごに飛びついたり昇り降りの速さは今風のアレンジも
  • 各面ごとに工夫されたギミック 
  • とっつきやすく分かりやすいドット絵
  • 1周5面で2周エンドというコンパクトさ 
  • 印象的で素晴らしいBGM (サントラはBandcampにて発売中)

 

良いところばかりであまり大きな欠点が見つからないんですが、各面のギミックを理解し攻略するには慣れが必要なので、何度も繰り返しプレイすることに折れてしまう人はいるかもしれません。

とにかく完成度の高い本作、オプションでの画面サイズ設定やCRT風のエフェクトのオン/オフ等、細部までゲームを作り慣れている印象があり、アップデートもこまめに行われています。やり込んでいくとスコアアタックやタイムアタックに挑戦したくなってくるあたりも面白いところ。興味を持った方、懐かしさを感じた方はぜひぜひプレイしていただきたいです。

 

Annalynn 

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地下を探検するAnnaLynnを操作してヘビと追いかけっこをしつつ、コインを回収して面クリアを目指す。これもいわゆるドットイートタイプの面クリア型でDonut Dodoと似たところがありますが、こちらはパワーエサでの逆転や、画面が2,3画面分スクロールしたりします。難易度も少し難しめ、全ステージ数も多めで攻略のしがいがあります。

 

Good!

  • シンプルかつキュートな見た目(アナリンがかわいい)
  • 理解しやすいおなじみのルール
  • 変化に富んだ面構成

 

何面かクリアするごとにパックマンのような幕間のデモが入ったりして、こちらも過去の名作をなぞってうまくまとめられた作品。敵キャラの追尾能力が高く、先回りされることに最初は面食らうかも。油断するとすぐ逃げ場がなくなりますが、敵の行動を読んで立ち回れると楽しくなってきます。コンティニューもできるため、クリアだけならある程度ゴリ押しでもできます。洞窟探検をしている雰囲気がとても良く出ています。

 

Whip! Whip! 

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こちらは一気に画面が華やかになって、時代もスーパーファミコンぐらいまで進んだ印象。80年代後半~90年代のバブルボブル以降に代表されるタイトー系の固定画面アクションを彷彿とさせる作品。日本の開発なのでストーリーは日本語で表示されます。全100面、途中でボスとの対決あり、2人同時プレイ可と、かなりその頃のタイトルを意識した作品という印象です。音楽も元ZUNTATAのCOSIOさんが担当されており、かわいらしい見た目にマッチした良曲が揃っています。

 

Good!

  • 分かりやすい操作性
  • まとめて敵を倒す爽快感 
  • かわいらしいキャラクター、アイテム
  • ストーリーを補完するデモ(日本語対応)
  • 100面の長丁場ながら変化のあるステージ構成

 

「E」「X」「P」「A」「N」「D」の6文字を集めると1upするという、リスペクト元のゲームを知っているとより楽しめるような各種演出があり、アーケードの固定画面アクションが好きな方にはかなり響くと思います。

 

Ookibloks 

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2015年と、発売から時間の経ってしまった作品ですが、個人的にお気に入りなのでこの機会に紹介。サル(ウーキー)を操作して画面内のすべてのバナナをゲットするという、ドットイート系アクションの亜流で、常に跳んで移動するため、壁にぶつかるまで曲がれないというのがポイント。大きなワールドマップがあり、ジャングル、火山、氷河など特徴ある各ステージをクリアしていくと、最後にボス戦があるというこちらもタイトー作品リスペクト。

 

Good!

  • 動物たちのかわいらしいキャラクター 
  • 各ラウンドの地形に合わせて用意されたギミック 
  • 統一された雰囲気、ワールドマップ
  • アクセントとなるボス戦 

 

主人公の動きに制限があるので、今回取り上げている中では最もパズルっぽい要素があります。とはいえ進行状況は保存されコンティニューもできるので、じっくりプレイすれば最後までたどり着ける難易度で、豊富なステージも楽しめる作品だと思います。

 

おわりに

シンプルに遊べるアクションゲーム、4本紹介してみました。海外インディの作品が多いものの、オプション項目等細部まで作り込まれていて完成度の高い作品を選んだつもりです。それとともに、作り手側のゲームへの愛情、過去の名作へのリスペクトも感じられます。たまにはこういったゲームを「やられたー、もう1回!」とプレイしてみるのも良いんじゃないでしょうか。

2020年印象に残ったゲームと2021年の期待作

2020年はコロナの影響もあり、これまでよりもかなり家で過ごす時間も増え、ゲーム・映画などの趣味に接する時間が多くなりました。そんな中、まずは2020年に遊んだゲームで印象残ったものを振り返って、いくつか挙げてみたいと思います。

 

2020年に印象に残ったゲーム4本

個人的な趣味ですが、SF・サイバーパンク好きにとっては至福の一年で、その傾向は今年も続いていくのかもしれません。サイバーパンクディストピア、ポストアポカリプスといった、色々な形の「未来を体験できる作品」というのは何だかわくわくします。

 

Shovel Knight: King of Cards

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まずはこちら。2014年発売で、続々とアップデートを続けてきたショベルナイトの最後の大型アップデート、というか追加シナリオとでも言えばいいのかな?ショベルナイト、プレイグナイト、スペクターナイトに続くプレイアブルキャラ4キャラ目のエピソードです。とにかく作りが丁寧で、遊びやすい2Dアクション。ドット絵の雰囲気、音楽、完璧な日本語対応と隙の無い優良作。今回はアクション以外にも、カードゲームがついており、作中に登場する敵とアクションだけでなくカードゲームでも対戦ができます。難し過ぎず簡単すぎず、プレイしていて楽しい感覚はカードゲームでも健在。ショベルナイトシリーズは多くの方に触れていただきたいです。

 

Orwell: Keeping an Eye On You

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SFというのはその中でまた色々なジャンルに細分化されますが、近未来を題材にしたものの場合、どれくらい「ありえそう」か、現在の延長線上にあるのか、といったところが1つのポイントになると思います。本作は政府や大企業による人々の監視、管理が進んでいったらどうなるか……という題材で、非常に「ありえそう」と思わせる説得力のある作品です。基本的には選択肢やクリックアンドポイントの選択で進むアドベンチャーですが、プレイヤーのモラルや考え方を問う選択肢が登場し、エンディングも複数あるようです。ただクリアして終わりではなく、ゲームでの体験をもとに、現在や将来のあり方を考えさせられる、こういった作品が自分は好きです。

 

Outer Wilds 

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これについてはあちこちで評判になっているので、あまり詳細な説明は省きます。自分もかなりやられてのめり込みました。宇宙探索、タイプループ、キャンプでマシュマロ。素晴らしい作品。以下の記事も紹介しておきます。

nlab.itmedia.co.jp

 

Cloudpunk
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サイバーパンク好きにとって、昨年は『Cyberpunk 2077』が最大の話題作でしたが(自分もまだプレイ中です)、スケールでは劣るもののこちらも味のある良作。いわゆるマイクラのようなボクセル表現で作られたマップや数々のオブジェクトが想像力を喚起します。登場人物やエピソードも引き込まれるものが多く、ホバーカーで街のあちこちを飛び回ってみるのが楽しいです。この手のものではお約束かもしれませんが、ブレードランナーニューロマンサー等、サイバーパンク作品の知識があればあるほど楽しめるところもあるため、サイバーパンクのジャンルが好きな方には文句なくお勧めです。

  

2021年発売予定の期待作4本

後半は、今年発売予定で期待している作品を挙げてみます。 

Cyber Shadow 

『ショベルナイト』シリーズを手掛けたYacht Club Gamesの期待の新作。ニンジャ!メカ!漂う悲愴感!ノリノリのBGM!もう楽しみで仕方ない。

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Starstruck 時をつなぐ手

ちょっと説明しがたいんですが、SF的なストーリーで展開される音ゲー、というとちょっと違うような。無料体験版があるので、興味を持った方は是非。これは幅広い層に楽しまれる作品になりそうです。

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Alien Hominid Invasion

Castle Crashers』『BattleBlock Theater』等で知られるthe Behemothの初期作品のリメイク。軽快なアクションとかわいくも変なキャラクターが大暴れする作風はこれまでどおり。

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Ex-Zodiac

最後は自分がKickstarterで応援しているゲーム。少し懐かしさを感じるローポリ3Dシューティングです。これも体験版があり、完成に期待しています。

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と、そんなところで今回はここまで。

現在は『Cyberpunk 2077』にどっぷりはまっているので、それはまたあらためてまとめられればと思います。

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Team Grybanser Foxというシューティング大好き開発チームについて

久々の投稿です。仕事とゲームが忙しくて……まぁ、平凡かつ幸せな日常を送っております。今回は「Team Grybanser Fox」(以下Grybanser)という主にSteamで活躍している(はずの)開発チームが作っているシューティングゲームの魅力について、語りたいと思います。


 

* 出会いはZenodyne R

 Zenodyne R on Steam

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90年代シューティングへのリスペクト感のあるZenodyne R

Steamでは日々たくさんのゲームがリリースされています。その中から自分の好みに合わせて色々なゲームを買って遊んでいくわけですが、そうしているうちに自分でも気づかなかった「好きなゲームの傾向」が分かることがあります。私の場合、元々好きだったアクション、シューティング、シミュレーションあたりに加えて、ステルスや忍者、サイバーパンクにめっぽう弱いことが明らかになり、動物や魚がたくさん出てくるゲームが好きらしいとか、あまり意識していなかった謎の特性に気付いたりします。

 

そんな中で、インディのシューティングということで何となく買ったのが『Zenodyne R』と『Zenohell』。どちらも似たタッチのSF系縦スクロールシューティングで、パワーアップやボムがある90年代のアーケードシューティングを意識したレトロ感あふれる作りです。このゲームを購入した2016年頃の自分は『ダライアスバーストCS』にドはまりしていたこともあり、「そこそこ良くできてそうだけど、少し地味だな。今プレイしているゲームに飽きたらやってみるか」ぐらいの、よくある積みゲーを増やしてしまう感覚で後回しにしてしまっていたのでした。

 

・衝撃のFire Arrow Plus

 Fire Arrow Plus on Steam

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とにかくテンポのいいFire Arrow Plus

そして時は流れて2020年。たまたまセールで安く売っていた『Fire Arrow Plus』という縦シューが目に留まり、「ああ、これはZenoなんとかの……」と思い、購入してプレイしてみることに。すると!なんと!

「うわああああああ面白いいいいいいいい」

気が付けば何度もリトライしてクリアを目指して熱中している自分。

このゲーム、いにしえのキャラバンシューティングを意識しており、3分と5分の各モードで時間内orクリアまでのスコアアタックを行う作りになっています。すなわち、1プレイが長くても3分か5分という短さなわけです。それでいてハイテンションなBGMと、ジャラジャラでるスコアアイテム、『TATSUJIN』や『ドギューン!』のようなメカっぽい東亜プラン系デザインが、妙に心を燃え滾らせてきます。

難易度的にはなかなかの歯ごたえで、画面下から出てくる知らないと即死の敵や、攻撃をかわすポイントを覚えないとダメな中ボスなど、アドリブよりパターン構築寄りです。その反面、パワーアップしすぎて画面中を埋め尽くすほどになる自機の弾や、使いどころを決めるとかなりの破壊力があるボム等、プレイヤー側も対抗の手立ては用意されており、攻略のしがいがあります。更に3分と5分の各モードの最後にはボスが出てきて、倒すとエンディングまでちゃんと流れる作り込み。率直に楽しいです。

ところが、肝心のスコアアタックの方はローカルのみでオンラインはなく、世界の凄腕プレイヤーがどんなスコアを出しているのかは分かりません。よくよく考えると道中の中ボスの出現パターンもランダムなので、マジメにスコアアタックをすると運に左右されすぎる気がします。そんな、良くできているようで、あとちょっとのところで粗が見えてしまう惜しいところを見て、自分は「この開発元は注目してみると面白いのでは?」と興味を持つようになりました。

 

・Jet Buster(クライムスイーパー・元アイドル・27歳)

 Jet Buster on Steam

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かわいい…かわいい?

そんなところで、Grybanserから出ている他に出ている作品は……と探して見つけたのがこの『Jet Buster』。ここにきて獣人?ケモナー?と大幅な方向転換に戸惑いを感じつつも、購入してプレイ。やっぱりショットとボムで進むオーソドックスな縦シュー。すると、やっぱり、面白いんですよこれが!確実にゲームとしての完成度が上がっている。

ビジュアル的にはいかにも海外の方が描いた絵で、日本の細かいタッチの美しい漫画やアニメで目が肥えている日本人的には、ちょっと物足りなく見えもするんですが、そんなことを考えているうちに、自分がGrybanserのどこに魅力を感じているのかに気付くことができました。

おそらくこの開発者達は、シューティングゲームが好きで好きで仕方なくて自分たちで作っちゃった人達で、その熱意がゲームから滲み出ているんです。

プレイしていると分かる、シューティングゲームとして大切な部分へのこだわりの数々。敵の爆発はSEを含め派手に。敵弾は自機の弾とはっきり判別をつけて見やすい色に。スコアエクステンドにより得点稼ぎ要素に攻略の意味も持たせる。縦シューとしての縦長の解像度をウィンドウモードでもフルスクリーンでもきちんと維持する。Steamで100円~1000円ぐらいで売られているインディの作品を多数遊んでいると、一見当たり前のようなそんなこだわりをきちんと積み重ねていることが、いかに作り手が熱意を持って作っているのかの証明として伝わってきます。

「俺たちの作ったシューティングを遊んでみてくれ、シューティングゲームって最高だろ?」

そんなGrybanserからのメッセージを感じずにはいられない。何だかケモノたちもかわいく見えてきた!

 

* そして期待の新作へ

Super XYX on Steam

Zenodeath on Steam

洗練された大手メーカーや一流クリエイターの作品も面白いのですが、Grybanserのように現在進行形で進化していく開発者のゲームをリアルタイムで味わうことができるのは、インディを追いかける醍醐味です。『Zenodyne R』から比べて、『Jet Bluster』まで確実に進歩しているのが感じられます。

この記事を書いているのは2020年8月1日。まさにその8月に、Grybanserの新作『Super XYX』の発売が予定されています。トレイラーを見てもメカメカしいデザインの中でドラゴンが吠えてたりして、過去作に回帰した雰囲気を再び楽しめそうです。もう1本『ZenoDeath』というこれまでのZenoシリーズの新作も今夏発売予定ということで、こちらも合わせて、Team Grybabser Foxの作品を今後も楽しみにしたいと思います。

リラックスしたい方におくるsteamで遊べるパズルゲーム4選

今回はパズルゲームについて。最近は新型コロナウィルスの流行もあり、自宅で過ごす時間が増えた方も多いのではないでしょうか。気持ち的に疲労しているときや気分転換をしたいときなど、軽く楽しめるパズルゲームを紹介したいと思います。

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Zengeより

今回紹介するゲームのポイントは以下3点。

  • パズルではあるもののシンプルで難しすぎない
  • 見た目が美しく気持ち良くプレイできる
  • steamで安く買える(セールなら100円や200円)

HexCells

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隣接する六角形のセルに表示される数字をヒントとして、「開いて良いセルをすべて開く」というマインスイーパー的なパズル。シンプルでちょっと頭を使いつつもどんどん進められるので、気持ち良く集中できます。steamでは既に人気シリーズとなっていて、2020年4月5日現在全部で5作リリースされています。
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Glass Masquerade

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こちらはステンドグラスを使ったジグソーパズル的なパズル。これはパズルとしての難易度はかなりやさしめで、ピースがカチッとはまったときの気持ち良さはなかなかのもの。サクサク進めて完成した絵の美しさで達成感に浸ることができます。1の追加パズルのDLCや続編にあたる2がリリースされていますが、2の方はピースが小さく複雑な絵も出てくるので、まずは1をプレイしてみるのがおすすめです。

Zenge

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シンプルながらいろいろなギミックが登場するのが楽しいパズル。この開発者の方は他にも同様のシリーズとも言えるパズルゲームを多数リリースされており、同じようなプレイフィールで楽しめるパズルがたくさんあります。
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Zen Chess: Mate in One

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単純明快なチェスの一手詰め。各面、ほとんど一瞬で解けますが、パズルを解く快感のようなものが手軽に大量に味わえるので気持ちよくグイグイ進められます。たった100円ながら300問のボリュームがあるので、気分転換になったところで残りは別の日にまわしたりする遊び方もできそうです。チェスの駒の動きを理解する必要がありますが、このゲームで覚えるのもいいかもしれません。このゲームもシリーズ化されており、2手~4手詰め等があります。
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まとめ

個人的なものかもしれませんが、パズルゲームは一時的に周囲の雑事を忘れてゲームに没頭しやすく、リフレッシュする効果が得やすいように思います。今回は短時間で(しかも安価に)、そんな効果がありそうなものをまとめてみたつもりです。うまくリフレッシュして乗りきって行きましょう!

2020年、注目のsteamのパブリッシャー3選

2月になってしまいましたが、2020年最初の投稿です。遅まきながら今年もsteamを中心に色々とゲームを楽しんで行きたいと思います。そこで今回は今年発売予定の作品を交えながら、注目しているパブリッシャーについて書いてみます。

普段あまり気にしないパブリッシャーも、よく見ると色々と特徴があったりして興味深いです。Steamだとこんな形で表示され、開発と同じところになっているところもあります(下に画像を貼りました)。最近はスクエニバンナムのような大手もいくつか開発スタジオを抱えて、パブリッシャーとして活動しているケースを見かけます。開発者(チーム)はゲームの開発に集中でき、パブリッシャーは各ストアへの対応や広告・メディア対応等、販売のノウハウを集約していくことができ、双方にメリットを生むことのできる仕組みだと思っています。

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Steamのパブリッシャー表記

Devolver Digital

Steam Publisher: Devolver Digital Super Fun Club

最初はここ。Hotline Miami、Shadow Warrior、Serious Sam等で注目を集めたパブリッシャーで、今やE3でも存在感のある大手といってもいいのかもしれません。
ここの扱うゲームはバイオレンス、レトロ感あるドット絵、そして強烈なブラックユーモアにあふれているものが多いです。毒のあるゲームが多いのが特徴なので、人によって合う合わないがはっきりします。去年もKatana ZeroやAPE OUTといった2Dアクションゲームをリリースしており、My friend PedroやGato Robotoも評価が高いですね。音楽の良いものが多いのも個人的に気に入っているところです。
ちなみに、最近GrisやPikunik、Heave Hoなどキレイ、かわいいゲームも出していますが、やっぱり本質的にはブラックユーモアが大好きなところなんだと思います。E3のステージ(?)がここ数年狂っているのでYoutubeなどで見てみると面白いです。
youtu.be

今年発売予定で期待しているゲーム

Carrion

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触手のかたまりみたいなモンスターを操作して人間と戦うアクション。体験版をプレイしましたが、この変なモンスターの操作が思いのままにできるのが意外と楽しい。

*** Eitr
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なかなかリリース時期が発表されない西洋中世風の見下ろし型ドット絵アクション。雰囲気にひかれるものがあります。

Raw Fury

Steam Publisher: Raw Fury Games

KingdomシリーズやGONNER、Tormentor❌Punisher、DANDARAのようなドット絵系(アクションが多め)のゲームと、Kathy Rain、Whispers of a Machine、Mosaic、Night Callといったアドベンチャー系のゲームをリリースしているパブリッシャー。いかにもインディーという感じのアイディアや雰囲気に光るものがあるゲームが多く、今後のリリースにも期待しています。アドベンチャー系は日本語対応があったりなかったりという状況のため、今後対応が増えてくるとうれしいのですが。以下に挙げる3作品はすべて日本語対応予定です。

SABLE

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一風変わったグラフィックが目を引くオープンワールド。音楽も良さそうで、この世界の中を自由に飛び回ったりできるのは楽しみです。

THE LAST NIGHT

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自分の好きなジャンルであるサイバーパンクのアドベンチャー。これもかなり世界観の作り込みに手間がかかっていそうで期待していますが、発売時期がなかなか発表されず待っています。

Star Renegades

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宇宙を舞台にしたSF感が魅力的なタクティカルRPGローグライクという要素をどう入れてくるのかが気になるものの、同じ開発元のHalcyon6というゲームも評価が高いようで、やりごたえのありそうな雰囲気です。

Annapurna Interactive

Steam Publisher: Annapurna Interactive

サヨナラ ワイルドハーツDonut County、フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと、Gorogoa、スマホ用ゲームでヒットしたFlorenceなど、とにかくおしゃれな雰囲気のゲームが多いところです。去年はOuter Wildsが各種GOTYでもノミネートに挙がるなど、今かなり勢いに乗っている感のあるパブリッシャー。Kentucy Route Zeroが日本語対応したり、日本語で楽しめる作品も多いのがうれしいところ。とりあえず1作だけ挙げますが、Outer WildsのSteam版もリリースを予定されており、それも楽しみにしています。

Twelve Minutes

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イムループからの脱出を図るアドベンチャー。サスペンス的要素に興味をそそられます。


その他、インディのパブリッシャーとしてはKlei、tinyBuild、Team17 Digital、plug in digitalあたりも良作佳作が多いところだと思います。ただ、最初のDevolverもそうですが、インディ系は発売後半年ぐらい経つと値崩れが激しく、かなりの良作でも無料配布のような客寄せの道具に使われてしまうことが多いのが悲しいところ。とはいえ安いからつまらないというものでは無いですし、埋もれてしまうにはもったいないゲームがたくさんあるのは確か。好みに合ったゲームをうまく見つけ出すための1つの方法として、自分の好きなゲームのパブリッシャーから選んでみるというのも良いと思います。

Steamでおすすめしたい良作5本(2019年10月版)

steamで毎年恒例のハロウィンセールが始まっています。ここからオータムセールや年末年始のホリデーセールへと大型セールが何度か続くと思われます。そこで今回はセールで狙い目と思われる、リリースから1年以上経過しているゲームから自分が遊んで楽しかったものを紹介してみようと思います。
ちなみに、steamのサイトを見るとハロウィンセールってホラーゲームばかりですが、他にも多くのゲームが値引きされています。

Home Sheep Home

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ひつじのショーン
海外のクレイアニメひつじのショーン」のパズルゲームです。このゲーム、発売は2014年なんですが、この冬公開の映画に合わせてアップデートが行われています。ハロウィンセールでは値引きは無いようですが、そのうちセール対象にもなるかと。
内容は3頭の羊を切り替えながら操作してゴールを目指すシンプルなもの。癒し系のようで、きっちり考えて正確に操作しないとクリアできないところもあり、なかなか工夫があって楽しいです。
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それぞれジャンプして渡ればいいのか、簡単簡単!
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あいつ、なんてことを!

The Red Strings Club ★ハロウィンセールで50%オフ

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落ちついたBGMとバーの雰囲気が洒落た作品
バーのバーテンダーになって客にお酒を出すゲーム……というと「VA-11 Hall-A」というゲームがありますが(これも良作です)、向こうが登場人物1人1人に焦点をあてて掘り下げていくのに対して、こちらはプレイヤーの良心や、倫理観のようなものが問われる重めの内容です。三択の選択肢1つにあれやこれやと何分も悩んでしまうぐらい。ゲームの方から矛盾を指摘されてあっと言わされることも。
非常によく練られたストーリーや会話の数々で、ゲームだからこそ表現できることを体験させてくれる作品。日本語訳も秀逸です。
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カクテルの調合は繊細な操作が必要かも


Old School Musical
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曲もちゃんとそれっぽいのが楽しい
シンプルな音ゲー、リズムゲー。「old school」は「古き良き」のような意味合いで、昔のヒット作を題材にしたステージが沢山現れ、曲もどこか元ネタがあるようなないような感じでとても楽しいです。
ちょっと珍しいのは、音ゲーなのにちゃんとストーリーがあってエンディングがあるところで、しかもいい話。各ステージ、初見でも何とかクリアできてしまうぐらいの難易度なので、ぐいぐい進められるのも心地よいです。もちろん音ゲーらしく、難易度を変えて(上げて)何度もトライするような遊び方もできます。
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音ゲーに集中すると背景で何が起きているのか見れないもどかしさ

Scanner Sombre ★ハロウィンセールで80%オフ

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スキャナーで暗闇をスキャンすると周囲が浮かび上がる
ここまでとは趣向を変えて3DアドベンチャーVR対応で、VRでやったらすごそうなんですが自分は普通のディスプレイでのプレイです。
洞窟の中で目覚めた主人公が記憶を取り戻しながら出口を目指す、というのが大まかな粗筋ですが、とにかくこの真っ暗な洞窟の中をスキャナーで照らして進むという感覚が没入感があって面白い。ホラー的な要素やアクション的な要素は少な目で、歩き回って謎を解いて進んでいくため、難易度も高くないです。ボリュームも自分は3時間程度でクリアでき、飽きてしまう前にまとめられているのも好印象でした。

Luckslinger

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この武骨さがいい
最後は西部劇風のこちら。個人的にすごい好きなゲームなんですが、全然知名度が無いので是非とも知られて欲しい。steamにはよくある2D横スクロールアクションで、思い切りデフォルメしたドット絵と雰囲気たっぷりのBGMが特徴。日本語は未対応(全編英語)なので、プレイヤーを選ぶところはありそうです。
タイトルはgunslinger(銃の名手)のgunをluck(幸運)に変えたもので、主人公には幸運を呼び寄せる能力があります。これを使うと敵の銃弾が逸れたり、穴に落ちるはずが急に足場ができたり、いろいろなことが起こせて、これをうまく使うのが攻略のポイント。
各面ごとに賞金首を捕まえるが殺す(デッド・オア・アライブ)のが目的で、捕まえた賞金首は拠点の町の牢屋につながれたりします。更に誰を生かしたかによって、最終面の展開がマルチエンドに変わるようで(自分も1つしか見れてない)、なかなか攻略のしがいがあります。


そんなところで、セール前の土日にこのエントリを書き始めたのですが、5本のうち2本しかセール対象にならなかったのはちょっと誤算でした。今回値引きの無いものはウィッシュリストに入れておいて次のセールを待つのも良いと思います。

シューティングゲーム好きよ、今こそゲーセンへ!(東京・神奈川のゲーセン紹介)

今回はゲーセン、ゲームセンターについてです。最近はUFOキャッチャーに代表されるプライズ(景品)マシンだらけになってしまった印象がありますが、まだまだ元気にがんばっているゲーセンもあります。そんなゲーセンへの応援の意味も込めて、東京・神奈川中心に自分の好きなシューティングゲームが楽しめるお店を紹介してみます。稼動しているゲームは2019/9/22前後の情報として参考までに。楽しく遊べるお店、まだまだあるんですよ!

ゲーセンミカド

mi-ka-do.net

高田馬場、池袋の2店があります。「レトロゲーマーの聖地」的な扱いでテレビ局の取材があったり、海外からの観光客が多いのが高田馬場、元々あった別の店舗からミカドに経営が変わり、改装して昨年新規オープンしたのが池袋です。YouTubeでの大会配信や色々なコラボ企画等、イベント開催が多く盛り上げ方もうまいため、ファンの多いゲーセンです(自分も含め)。レトロ系シューティングの攻略をする際、YouTubeで検索するとこのお店の攻略動画がヒットすることが多く、とても参考になります。

高田馬場ミカド:
 1Fにシューティングやアクション、2Fは格闘ゲームメインでシューティングもたくさん。イベント等にあわせてゲームの入れ替わりが多いお店なので以下参考までに。

 1F: 雷電シリーズ、ストライカーズ1945シリーズ、達人王、マクロス、雷龍2、エリア88、バイパーフェイズワン、19XX、バース、ダライアス外伝など
 2F: グラディウスシリーズ、パロディウスシリーズ、ソニックウィングスシリーズ、戦国ブレード、ブレイジングスター、オペレーションラグナロク怒首領蜂・魂/大往生、ぐわんげエスプレイド、カラスなど
 大型筐体でダライアスダライアス2、ダライアスバーストスターブレードメタルホーク
 山手線の高田馬場駅からお店が見えます。駅からかなり近くて便利です。その他、デイトナUSAアウトラン2等の大型筐体レースゲーム、マイケルジャクソン ムーンウォーカースターウォーズ、各種音ゲーも多数。

池袋ミカド:
 1Fはプライズマシン、大型筐体、音ゲーガンダムなど。2Fは格ゲーメインで奥にシューティングの列あり。地下1Fは「ジェネリック新橋」エリア、上海、麻雀、コラムスペンゴ等サラリーマンの憩いの場感がすごい(かなり好き)。
 B1:レイフォース怒首領蜂19XX戦国ブレード雷電DX
 1F:テラクレスタ、セクションZ
 2F:ダライアス外伝、デススマイルズ、達人王、ケツイ怒首領蜂大往生(たぶんBL)、トライゴン、縦画面ネシカ(斑鳩雷電Ⅳ、クリムゾンクローバー、HOMURAあたり?)など
 お店の入り口前にある大型筐体のアフターバーナークライマックス、地下のゼロチーム、たくさん並んだ上海もおすすめ

秋葉原Hey

www.taito.co.jp

2Fがプライズ、音ゲー、シューティングのフロアで、3Fが格ゲー(バーチャロンもあります)。秋葉原で一番シューティングゲームが遊べるところではないでしょうか。ケイブ系はほとんどあって、順番待ちになっていることも珍しくないにぎわいです。
タイトー系列ということもあって、レイシリーズやダライアスも揃っています(Gダラやレイクライシスもあります)。今もナイトストライカーやギャラクティックストームが遊べる貴重なお店でもあります。他にもプロギアの嵐蒼穹愚連隊、レイディアントシルバーガンなどなど、彩京シューもたくさんあります。イベント等で秋葉原に出かける際に一緒に寄ってみるのもよろしいかと。

新宿 プレイランドカーニバル

www.jpg.co.jp

新宿はゲーセンの多い街で、今もアルタ裏のスポラン、西口のセガ、SPOT21、南口のタイステ等、歩いているとあちこちにゲーセンを見かけます。とはいえシューティングを置いている店は少なく、先に挙げたお店もあって1台ぐらいです。カーニバルは歌舞伎町で長く続いている大きなゲーセンで、立地が良いため近くの映画館や待ち合わせ等の時間調整にちょうどいいです。2Fにストライカーズ1945ガンバードのIとIIの2in1、パロディウスタンクフォースなどがあります。その他にもタイピングオブザデッドなんかもあります。

ウェアハウス川崎

www.warehousenet.jp

個人的に近いこともあって、最近のお気に入り。香港の九龍城をイメージしたすごいビジュアルのお店(ビル)で、店内を利用した謎解きイベントも行われています。今年に入ってからシューティング関連が整理されて、3Fに東亜プラン作品がほとんど揃っています。最新の稼動状況はツイッターにて告知されています。スラップファイト、フーピーあたりはここ以外ではなかなか遊べないのでは。グラディウスパロディウス雷電シリーズなどもかなり揃っている上に、連射や音量調節等も整備されており、遊びやすい環境が整っています。しかも1プレイ50円。フロアに何か所かソファが設置してあったり、漫画喫茶のフロアもあったりで、わりとマジメに住めてしまいそうな快適さです。JR川崎駅、京急川崎駅どちらからも徒歩圏内ですがJRの方が気持ち近いです。いずれにせよ少し歩くので、初めて行く場合は事前にスマホ等で地図のご確認を。

メガレイジ

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溝の口(川崎市)にある、比較的最近リニューアルされたタイトー系列のゲーセン。3Fにバー&イベントスペースがありゲームのイベントにも使われています。アパレル系のグッズが売られていて、ダライアスのTシャツとかインベーダーのバッグなんかも買うことができます。ここの3Fは地味にレトロ系のゲームが増えていて、レイフォースストライカーズ1945、むしひめさま、その他に源平討魔伝スプラッターハウスなんかも置いてあります。

終わりに

上記に挙げたゲーセンの多くが、シューティングに「連射装置」を付けてくれています。当時は手連でやっていて倒せなかったボスも、連射付きなら意外とあっさり…なんてこともあるので、ブランクがあって腕がなまっていると心配の方や、初めてプレイする方でも、とりあえずやってみるとわりと進める(1面でよく分からないまま終わりではなく、2,3面までは遊べる)ものが多いと思います。

また、この手のゲーセンって、よく「他の人に自分のヘタなプレイを見られるのが嫌だ」という意見も見るのですが、みんな他人のプレイなんてほとんど見てないので、気にしなくて大丈夫です(自分も最初そう思っていたので)。今時はいわゆるギャラリーの方も目が肥えているので、ある程度終盤の面まで進んでいるのを見掛けて初めて、「おっ、この人うまいかも?」ってぐらいかと。まして、ゲームは見ていてもプレイヤーが誰だったかなんていちいち気にしていません。目の前に面白そうなゲームがあればどんどんチャレンジした方が楽しいですよ。撤去されたり、ゲーセンそのものが無くなってしまっては元も子もないですからね。

10月から消費税が上がり、1プレイ100円のゲーセンは値上げはできないものの税金は持っていかれるという板挟みに苦しんでいると思われます。シューティングゲームは上達すればするほど1プレイの時間が長くなってしまうので、上達したら新しいゲームの攻略に挑んだり、プライズコーナーで景品を取るのに少しお金を使ったりするなどして、プレイヤー側もお気に入りのお店に何らかの形で貢献していけると良いのかなと思っています。お店とプレイヤーで、楽しめる環境をできるだけ長く維持していきたいものですね。